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久々の故郷帰り

 久しぶりに、10年以上になるかな? 故郷の関西に行きました。ちょうど日曜日だったので、青春を過ごした京都で旧友と食事を楽しむのに昔ながらの喫茶店「進々堂」で落ち合いました。待っている間、隣では若い人が、就職について熱く語って居ます。偶然、我社の名前が出たときには、ちょっとドキッとしました。世間は狭い。壁に耳有りですね。
久しぶりに、京都で夜の酒を楽しみましたが、少し、寂しいのは、京都にも、経済基盤の虚構化(生産活動ではなく、見せ物と観光だけでバリューを生み出さない、本質をつかないそろばん勘定。)を風の中に感じた時でした。街が少しづつ寂れたように感じます。40年来の旧友と食事を楽しみ、過ぎた青春の日々、学生運動は下火でもまだまだ燃え盛っていた時代の激しい思い、やるせない心を切々と思い出しながら旧友との会話で夜はふけます。大学に入ったとはいえ、最初の2年間はストライキで授業を受けた記憶はほとんどありません。
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(久々の本部。昔は、ここで、湯川秀樹博士の講演、代議員会議と投石、ゲバと「赤い鳥」、南 さおりのコンサート)

  翌日は、明石で学会の50週年記念講演。もう、専門を離れて久しく、講演は固辞したいのですが、なんと今や委員長が昔の友人。断わりもできず、浅い勉強の表面的な観察眼の恥を偲んで、なんとか講演をこなし、もう古い専門分野の再開はないと思った。ただ、日本企業の多くが、オーナー社長でなく、ステークホルダーに説明が求められ、直感で経営の方向性を決められないことは、本当は、致命的な日本の欠陥と思うのだが、これを学会の講演で言ちゃっちゃおしまい。理屈もなく、信念と直感あるのみ、では、講演を聞きに来てくださった人に申し訳ない。少し学会らしく、データと理屈の体裁は整えたが、真はそこにはない。感性で流れを捉えることの重要性は軽く触れただけ。この感性は学者にも、会社人にも必要と思うのだが。
  兄弟子、おとうと弟子と再会して、「もう引退の年だから古い分野に戻りたい」なんて気持ちと、「いやいや、まだまだ現役で、現業に全力。昔戻りはない」、2つの複雑な思いが交錯する中で、新幹線で居眠りし、いつもの日常に逆戻り。人の生き様が、思い出に浸った発想になったら、「生きた人」でなくなるかな。
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(講演会場は、初めて見る明石大橋の際でした。海外ばかりで日本はほとんど知らないのです)
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