OB会

年一回開催される会社のOB会に参加しました。その組織は、研究所のため千葉の田舎町にありました関係で、所員は家族ぐるみで行き来するような、ファミリーな雰囲気でした。しかも研究所は独特な人達も多く、本社筋では「島流し」と陰で言われていたようです。そんな孤立した小集団の組織の新入社員ですから随分可愛がってもらいました。

関西の大学を卒業し、関東の会社に就職したのですが、これは当時では珍しく、同級生の10%も関東には来ません。それもあり、随分、遠い土地に来たような孤独感もありました。ふうてんの寅さんに出てくるような木造の田舎駅に降り立った時は、帰ろうかな、と思ったもんです。大阪、京都で過ごした小生にとって、千葉の田舎は、魅力のない土地でした。雄大な自然はなく、独自の地方文化に乏しく、美味いものがなく(海は近くても、九十九里で取れるのはイワシだけ。高級品は千葉を通過して東京へ)、だから仕事と飲み会以外にすることがなかったのです。当然、社員同士の交際は濃いものになります。(こんなに長く住むと今や千葉人ですので、千葉の良い点も挙げておきます。冬暖かく、夏は熱帯夜はない。釣り場なら不自由しない)

そんな組織のOB会ですから皆さんが再会を楽しみにしておられます。小生は、現役として会社の近況を紹介するのに呼ばれたのですが、会社の発展に喜んで頂きながら、今の変化は全く予想もできない方向であることに皆さん驚いてもおられました。


就職当時はオイルショックで、エネルギー関係の研究開発に関心が高かったのですが、今のエネルギーの有り様は全く予想できていなかったのです。当時は、石油はもうすぐ無くなるやの報道が盛んで、石炭のクリーン化、重質油の軽質化技術が関心でした。当時のそうした研究は、その後継承する者も現れず、全くの無駄になっています。

また、ビジネスも同じで、後進国の追い上げでビジネスの継続性に危機感が高まりました。異分野のビジネス展開を模索する企業が増えました。造船会社がヒラメの養殖をしたりが、よく知られていますね。異分野への転換に成功した会社は多分ありません。むしろ現ビジネスのやりようを転換した会社は、成功している例が多いのではないでしょうか。こんな危機感の中、研究開発で、新商品を開発し、生き延びようとの会社の方針がありましたが、結局、そんな青い鳥はどこにもいませんでした。

研究者は、現状の危機感をやたらに煽る傾向があるのかな?今で言えば、炭酸ガスによる地球温暖化や脱原発でクリーンエネルギーがブームですね。なんか技術で解決できるかのように。石炭、石油の使用を減らさない限り炭酸ガスが減る訳ありませんね。太陽光など希薄なエネルギーで原発を代替できるなどありえません。できもしないことをできるかのように言うのは、誰なんでしょう。地震予知連絡会のように。

研究所の先輩方批判のようになってしまいましたが、こんな訳で研究に携わる者で自己実現できた人はほんのわずかでしか有りません。

さて、会社の近況を偉そうに説明しても若い時の自分がばれている先輩方を前にお恥ずかしい限りです。自由奔放に無茶苦茶やってましたから。そんな自由な環境が、育ててくれたのも確かです。



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