ノーベル賞と大学の世界ランキングに思う

ノーベル賞の時期です。今年は2人の日本人と日系アメリカ人が受賞しました。随分、日本人の受賞者が増えましたね。誇り高いことです。

でも、これって先に発表された世界の大学のランキング(英国のtimes higher education)と違和感を感じませんか。東京大学ですら23位、京都大学が59位と低迷しています。これがテニスのランキングなら話にならないレベルということになりますね。

この評価は、教育の質、国際性、産学連携、研究の質、論文引用数で評価されているようです。この順番は、通常、重要さの順になると思うと、日本の大学のそれは真逆になっていると思いませんか。

この評価ですと、当然、英語圏と移民を受け入れるEUは、国際性と論文引用数で圧倒的に得点できますので上位に振れます。ちなみにトップ20にアメリカ 15.イギリス 3.スイス 1.カナダ 1校になっています。まあ、欧米の自画自賛みたいな点もあります。まともに取り合うほどのランキングではないことは明白ですか。

ですが、日本の大学に問題も山積しています。教育に関心が低く、研究だけしていたいのが日本の主要大学でして、ゆえに大学に入っても、授業は面白くないし、勉強しない学生は多く、学校に行かなくても卒業できる(させる)など教育機関としては機能不全です。当然これは大きなマイナス評価の因子ですね。
かつ、人材が大学と企業を行き来しているアメリカに比べて、生涯、大学で過ごす人の多い日本では、産学連携が少ないのも当然です。悪く言うと、研究室に閉じこもってばかりの「オタク」人材が多い。

その他に、このランキングが感覚的にしっくり来ない原因は、日本の研究の水準は、理工学系は、世界的にトップクラスですが(別のランキングであるARWUによると東大の物理は7位、京大の化学は9位)、じつは文化系は、世界の100位にも入らないのが実情です。このため、その両方を持つ総合大学は、両方の平均的なランキングになってしまいます。

大学の教育への関心の低さは企業からみると、国家の将来に対する重大な問題です。

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